「この働き方、結婚後も本当に続けられるのかな?」
そんなモヤモヤを感じ始めたのは、結婚をきっかけにライフプランを考えるようになった頃でした。
私は大学院を卒業後、大手企業のIT部門で働いていました。
業務内容にはやりがいを感じていたものの、全国転勤や長時間労働が前提の職場環境に、次第に違和感を覚えるようになったのです。
結婚を機に見直した、これからの「働き方」
前職では、一定年次を迎えると全国転勤が前提となっていました。
実際に、周囲の先輩たちが次々に異動していく姿を見て、「自分もいつか」と思いながら働いていました。
しかし結婚を機に、「住む場所を自分で選べない」という働き方に大きなストレスを感じるように。
さらに、残業が連日続くことも多く、平日の夜や休日に余裕を持てない日々に疲れを感じていました。
「このままで本当に良いのだろうか?」
そんな疑問が、少しずつ心の中に広がっていきました。
IT部門での経験が、次のキャリアのヒントに
転職を考え始めた当初は、「次に何をしたいか」が明確にあったわけではありません。
ただ、これまでIT部門で社内システムの企画や調整などに携わってきた経験から、「IT業界なら、自分の経験を活かせるかもしれない」と感じていました。
実際にプログラミングの経験はなかったものの、要件整理や業務フロー設計など、論理的思考力やコミュニケーションスキルには自信がありました。
さらに、「もし今後また転職することになったとき、実務スキルがあればきっと強みになる」と思い、未経験からIT業界への挑戦を決意しました。
未経験からの転職活動で意識したこと
IT業界への転職は、完全な未経験からの挑戦でした。だからこそ、まずは「なぜ転職したいのか」「どんな働き方をしたいのか」を言葉にして整理することから始めました。
- 勤務地が固定されていること
- 残業が少なく、ワークライフバランスを保てること
- 未経験でも学びながら成長できる環境であること
これらを転職の軸として、転職サイトやエージェントを活用しながら、自分に合った職場を探していきました。
同時に、資格やプログラミングの勉強を始め、「学びながら成長したい」という姿勢を、面接でも積極的に伝えるよう意識しました。
転職後に実感した「働きやすさ」と「成長の手応え」
転職後、最も大きな変化は「働き方に選択肢があること」でした。
現在は勤務地が固定されており、フレックスタイム制やリモートワークなど、柔軟な働き方ができるようになったことで、日々の生活がぐっと安定しました。
また、実際にプログラムを書いたりツールを使ったりする機会が増えたことで、着実にスキルアップできている実感もあります。
最初は不安もありましたが、「分からないことを調べて、自分で解決できるようになる」というプロセスそのものが、今では楽しく感じられるようになりました。
「今の働き方が合わない」と感じているあなたへ
私は転職を決意するまでにかなり時間がかかりました。
「未経験で転職できるのか不安」「今の仕事を辞めるのはもったいない」と、何度も立ち止まりました。
でも、環境や価値観が変わるのはごく自然なこと。
ライフステージの変化をきっかけに、自分の働き方を見直すのは、むしろ前向きな選択だと今では思います。
転職は逃げではありません。
「こうありたい」と思う自分に近づくための一歩です。 誰かの期待ではなく、自分自身が納得できるキャリアを築いていきませんか?
コメント